伊藤建設の手掛けた実績集

日本国内で重要な生活や産業を支える道路網。この道路網に欠かすことができないのが「橋梁構造物」です。

川や谷、海で分けられた地域と地域を繋いだり、車やトラックでの高速移動を可能にすることなどがあり、橋梁構造物を含む高速道路網は現在の日本経済の一端を担っています。

当社は、通常の鉄筋コンクリートに比べ重い荷重にも抵抗できるPC(プレストレスト・コンクリート)を使用した製法で施工を行っています。

構造別の種類

桁橋(けたばし・けたきょう)

桁橋(けたばし・けたきょう)は、橋の構造の中で最も基本的で広く使用されているタイプの一つです。この橋は、橋脚や橋台の間に水平に渡された梁(桁)によって支えられます。桁橋は、簡単な構造であるため設計と建設が比較的容易で、短期間で施工が可能です。

桁橋の構造は、主に鋼材やコンクリートで作られることが多く、材質や形状によって異なる種類の桁橋があります。例えば、プレートガーダー橋、ボックスガーダー橋などがあり、それぞれの用途や設置場所に応じて選ばれます。桁橋は、短いスパン(橋脚間の距離)での利用に適しており、道路橋や歩道橋、小川を渡る橋などに広く用いられています。

トラス橋

トラス橋は、三角形のユニットを基本構造として使用する橋の一種で、優れた強度と安定性を特徴とします。この橋の設計では、直線部材をトラスと呼ばれる三角形の形状に組み合わせて配置し、荷重を効率的に分散します。トラス構造は、引張力と圧縮力を効果的に活用できるため、軽量かつ強固な橋を構築することが可能です。

トラス橋の主な種類には、ワーレントラス、プラットトラス、ハウトラスなどがあります。それぞれのトラス形式は、特定の荷重条件やスパン(橋脚間の距離)に適応するように設計されています。トラス橋は、鉄道橋や道路橋、大規模な河川を渡る橋など、さまざまな場所で広く利用されています。

アーチ橋

アーチ橋は、その特徴的な曲線形状によって知られる橋の一種であり、荷重を強固に支える構造を持っています。この橋は、一連のアーチ(円弧)を使用して荷重を支持し、その力を橋の両端の橋脚や支台に伝達します。アーチ橋は、その美しい曲線と優れた耐荷重性により、世界中で多くの場所で使用されています。

アーチ橋には、様々な形状や材料で構築される様々なタイプがあります。主な種類には、ローマンアーチ、カンチレバーアーチ、リブアーチなどがあります。これらのアーチ構造は、橋のスパンや建設条件に応じて設計され、それぞれ特定の利点を持っています。アーチ橋は、長いスパンにわたる橋や美しい景観を持つ橋、歴史的な橋など、さまざまな目的で利用されています。

ラーメン橋

ラーメン橋は、その特徴的なアーチ形状からその名が付けられました。この橋は、アーチの下部が幅広く開いており、その形状がラーメンの麺をイメージさせます。ラーメン橋は、美しい曲線と独特なデザインで知られ、構造的な強度と視覚的な魅力を兼ね備えています。

ラーメン橋は、橋脚や支間の間にアーチを持ち、そのアーチによって荷重を支えます。アーチが橋の荷重を支えるため、橋の長さに比べてスリムで優雅なデザインが可能です。この橋は、主に歩行者用や自転車用の橋として設計され、都市部や公園、景観の良い場所に設置されることが多いです。

斜張橋

斜張橋の構造は、主にケーブルと塔で支えられています。ケーブルは橋の荷重を支え、それぞれの端を塔に固定しています。これにより、橋の荷重が均等に分散され、安定性が確保されます。斜張橋は、その特有の形状と構造から、美しい景観や風景の中に調和し、都市のランドマークとしての役割を果たします。また、ケーブルによって荷重が効果的に支えられるため、地震や風に強い橋を構築することができます。

吊橋

吊橋は、その特徴的なケーブルで支えられた橋の一種であり、両側の塔によって支持されたケーブルが主要な荷重を支えます。吊橋は、その名の通り、ケーブルが吊るされた状態で橋を支えるため、その特徴的な形状とデザインで知られています。この橋は、長大なスパンを持つ橋や、地形の起伏が大きい場所に設置されることが多く、その美しい外観と高い技術力で注目を集めています。地形の変化に対応できるだけでなく、地震や風にも耐性を持ち、安定性が確保されます。